寒くなりました。うちは窓際に机があります。死にそうです。
さて、今回、フラガリアは冬コミに出られません。落ちる落ちないの話ではなくて、夏→冬で一本作るのは大変だから来年まとめて出そうという話になったからです。そういうわけで、他サークルのゲームで遊んでいました研究活動を行っていました。特にC81とかで買ったゲームでいろいろ遊びました(主にビジュアルノベルが中心です)。ひとりで遊ぶのも寂しいので全員を巻き込んで遊びました。

(遊んだ後)
「どうでした?」
「うーむ、面白かった。面白かったぞ。うん、ここはひとつ、折角、面白く遊んだのだから感想文を書いて掲載しよう!
「なるほど!」

という話になりました。以下にはそういう経緯で書かれた感想文を掲載します。
下手くそかも知れませんが、目を通していただければ幸いです。By 森

※このページについて、何か不都合な点などありましたらfragaria.info@gmail.comまでご連絡ください
「あなアケぽんち!」 森
 どういう話かと言いますと、主人公が学校に行くとそこにはいつも通りの日常が待っていて、退屈な授業を終えて、休み時間になったら気の合う男友達とつるんだり、校内をぶらぶらするうちにヒロインと仲良くなったりして、学園祭やら期末試験のイベントでゴールインする、楽しげなドタバタ劇。

 ――――の一線を越えてしまったヤバイ感じの奴です。
 ひとつひとつ壊していくと、まず主人公が学校に行くとそこにはいつも通りの日常が待っていません。金剛先生という教師がいて、この人は水に浮かんだり、瞬間移動したりできます。超能力でサイボーグとバトルもするし、洗脳能力とかも持ってます。

 また、退屈な授業にもなりません。工業高校が舞台になっているとのことで、授業についての描写もがっつりあります。実習では主人公がガスバーナーで溶接する場面なんかもありますし、たまにプレイヤーに抵抗のカラーコードを突きつけて「これは何Ωじゃ!?」と聞いてきます(工業高校ってこういうの習うんだ、といろいろわかっておもしろです)。

 休み時間になったら気の合う男友達とつるんで校内をぶらぶらしますが、この男友達は攻略対象です。エロシーンもあります。ヒロインとラブラブコメコメしますが、学園祭や期末試験のイベントでゴールインする相手がヒロインとは限りません。先生に洗脳されるルートに至る可能性が最も高いです。

 楽しげなドタバタ劇。――――これだけが正解です。

 だけど、とにかく普通じゃないんですよ! なんといってもレミがかわいい! 圧倒的過ぎる! やたらと甘えてくるくせに、学校ではなんか凜々しく賢い姿を見せるそのギャップがヤバス(鼻血)。こういうカワイイ子と慌ただしくも楽しい学校生活を送る話は、読む度にあーいいなぁこういうの書きたいなぁと思ってしまいます。本当楽しい。書きたい。ちなみに書いてる方もレミ押しなのかも? なにせオマケノベルの文章量がレミ>男友達>先生の順番だったから!
「LOOT」 MeV
 能力モノは大好物です。TRPGであれば『汝は人狼なりや?』や『パラノイア』、漫画であれば『DEATH NOTE』、『Doubt』、『未来日記』など。
 ただ能力頭脳バトルというジャンルはストーリーにすると、能力の設定が煩雑でオチがまとまらない、あるいは逆に能力の設定が意味をなくしてしまうといったリスクが高いのも特徴です。

 その点『LOOT』では能力を全面に活かしたまま話が進んでいてとても心地の良い作品です。盗聴と察知によって序盤の情報収集をコンパクトにまとめ、各人の能力が明らかになるにつれ高まる疾走感というストーリーは、ノベルゲームという媒体を活かした『推理×能力:LOOT』というゲームの醍醐味といえるでしょう。

 惜しむらくは用意されている解答とは異なる答もいくつか考えられうることでしょうか。しかし提供される答はメタ推理含めて最も可能性が高い話だと思いますし、解答に展開をうまく収束させていった話の流れは素晴らしい。本当にすごい作品だと思います。
「柊鰯」 きな
 夏コミが終わって、戦利品を消化しきる前に、いつの間にか冬になっていました。こんなときは、ミカンでも食べつつ、こたつの中でぬくぬく同人ゲームをプレイしましょう。
 今回取り上げるのは、去年の冬コミで頒布された活動漫画屋様の「柊鰯」。作中の時期は2011年の冬。売れない同人作家の家に、家政婦の柊さんがやってくる暮らしを描いた物語です。一本道の比較的短めの作品ですが、中身が薄い訳では決してありません。

 プレイしてはじめに思ったのが、背景画がすごいということです。これを見たときPCの前で、おおっ、と声をもらしてしまいました。細部まで描かれていて、写真に負けない情報量を持っています。散らかった書斎の小物類には、思わずくすっと笑いがこぼれました。
 そして、さらに絵を引き立てているのが演出です。AirNovel製だからでしょうか、演出が動的で、アニメーションや目パチなど細部まで凝っています。文章を追うだけでなく、画面の細かい部分まで気にしてみて見ると面白いかもしれません。

 演出だけでなく、ノベルゲームのメインとなるシナリオにも目を向けてみましょう。「柊鰯」はのんびりとした暮らしを描いた作品という側面だけでなく、震災を受けての作品と言う側面も持っています。キャラクターの感情や、それらの対立といったものを真正面から描いている所に好印象を受けました。
 作中では、たとえば日本家屋や下町での生活のような、日本のちょっと昔の文化を緻密に描いています。特に料理などは、音や味などを丁寧に描写していて、食べたいと思わせるよう。例えば、こたつで食事をとるシーンなんて最高ですね。

 全体を通じて作者の細やかな気配りが感じられる作品でした。気になった人は、ぜひプレイしてみてください。ちなみに私は柊さん派です。
 あ、そういえば、家にこたつ無かったや。。。
「闇を奔る刃の煌き」 むじ
 ノベゲ界隈では恐らく知らない人はいないであろう有名な作品なので大変恐れ多いのですが、この企画で書くならこれしかない!と思いまして。

 ジャンルとしては時代劇です。話の主軸は、貧乏侍だけど志は高い主人公、片倉重蔵と商家のお嬢様、中村蛍の二人の出会いから始まるサクセスストーリーといいますか、 第一話の冒頭であった通り、第三者からすれば「もげろ」と言わざるを得ないほどの、幸せらぶらぶな二人を見守る話です。…と言うと語弊がありそうです。すみません。
 もちろんその間にも山あり谷ありなのですが、二人がひとつ山を乗り越える度にどんどん魅力的に感じさせてくれる素晴らしいシナリオでした。 だからこそ最終話が活きてきたんだろうなぁ、と思うのです…が……が……………(以下言葉にならず)
 あ、個人的には蛍ちゃんのお父さんが好きです。

 グラフィック面では、戦闘スチルが非常に勢いのある描画方法で、とてもかっこ良かったです。 線の強弱や集中線などの漫画的な手法や、立ち絵をかるたの絵札のようにくるくる回す演出など和風な世界観によく合っていて、 こういった細かい演出にも拘ることが大事なんだろうなぁ、と思いました。

 作者の影法師さんの次回作にも期待です。気になった方は是非、「最終話」まで遊んでみて下さい!
次回作は随意制作中です。来年また会いましょう!